診療方針

日頃から虫歯治療に際して、「目立たずに、小さく削って、大きく残す。」を基本方針に考えて治療をおこなっています。

01-d-012軽症から中程度の大きさの虫歯であれば、昔ながらの削って、型を採って、銀歯を詰める、という治療をしなくても、天然歯と同じ色調で歯に接着させる「光重合レジン(光で固めるプラスチック)、もしくはグラスアイオノマーセメント」、と呼ばれる材料を詰め物に使うことで、最小限の切削量(小さく削って)で、可能な限り天然の歯質を残す(大きく残す)ことができます。結果として、審美的(目立たず)に虫歯を治すことが可能です。よって私は、虫歯治療の第一選択にこの方法を好んで行っています。

歯周病

 

 

歯周病の治療には、病気の原因であるバイ菌の住み家となる、「歯垢、歯石」の徹底した除去と、歯周病を悪化させる要素となる、咬合の力による外傷を緩和することを基本方針に治療を行い、さらに症状の悪化、再発防止のための「メンテナンス」を重要と考え、取り組みをおこなっています。いずれの病気も悪化させると歯の寿命を縮めてしまうので、「いつまでも自分の歯で食べることができる」 ようにサポートし、日々の診療に努めて行きたいと考えています。

歯ぎしり

また、ほとんどの方が知らないと思いますが、じつは、ご自身の「噛み合わせる力」により、かなり深刻なダメージをお口の中あるいは、顎(あご)の周囲の組織にもたらしていることがあります。

これは、日中に歯を噛みしめている、または力を入れていなくても上下の歯を合わせている、さらには寝ている間にも同じことを癖としてやってしまっていたり、人によってはギリギリ歯をこすり合わせるいわゆる「歯ぎしり」という形でそれをやってしまっているなど、人によってタイプが違いますが「悪い癖」として現れてくるものです。

かみしめ

 

虫歯になったり、歯周病が悪化したり、顎関節症になったり、歯が突然折れた、詰め物・さし歯が突然外れた、入れ歯が壊れたなど、よくあるトラブルに間接的あるいは直接的にこの「悪い癖」が関わっていることが日々の臨床の現場で直面します。

無意識にやってしまう癖を治すということは、かなり難しいことで大きな壁なのですが、先ずは癖によるトラブルがあることを皆様に知ってもらい、そのことを意識してもらえるように助言しています。

 

また、すでにトラブルが起こっていたら被害が広がらないように対応し、癖によるトラブルに上手につきあって行ってもらえるよう手助けすることを心掛けています。

 

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